上の写真は、現在の西公園の写真と昭和31年当時の展望台の様子です。
残念ながら、現在は木が生い茂り、船溜まりの様子を見ることができません。
また、次の写真のように整備された展望スペースも松の木が成長して、博多港の様子が見えにくくなっています。
私は昨年の平成27年6月福岡県議会定例会における一般質問において、西公園の活性化について質問させていただきました。
今まさに、舞鶴公園・大濠公園の一体整備を福岡県・福岡市が連携して取り組むため、セントラルパーク基本計画検討委員会が開催され、活発な議論を行いながら意見の集約を進めていらっしゃいます。
http://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/senntorarukihonn2.html
担当部局:福岡県 建築都市部 公園街路課
西公園下の住民や法人の方々から西公園の行事などについて市政だよりなどで後から知ることが多いので、もっと積極的に広報してほしい旨のご意見がございました。
さらに、セントラルパーク構想についても地域の住民の皆さまの関心は高く、できれば、セントラルパーク構想について、舞鶴公園や大濠公園だけでなく、西公園や西公園下の参道も福岡市と福岡県で連携を図り、セントラルパーク構想に組み込む意気込みで取り組んでほしいとのご要望もございました。
西公園は写真にもありますように光雲(てるも)神社があり、眼下に博多湾、遠くに玄界灘を眺望でき、平成2年に「日本さくらの名所100選」に県内で唯一選ばれた自然豊かな公園です。
一方で整備されてから相当の期間が経過しており、花付きが悪くなった桜やまもなく更新が必要となるトイレ、ベンチなどの施設もあります。このため、福岡県は樹木の専門家による桜の調査を行っており、今後の結果を反映させた西公園の特徴である桜と眺望を活かした広報にも取り組み、公園の魅力向上に取り組んでいくと答弁なさいました。
大濠公園では、たくさんのランナーの方々が、福岡マラソンなどの大会を目標に据え、日々練習に取り組まれています。また、子どもから大人まで、健康のため、また、夫婦の会話を楽しむコミュニケーションの一環としてもウォーキングを朝方や昼夜を問わず楽しまれています。新しくなった「ボートハウス大濠」や新設された「スタバ」には、トレーニングの疲れを癒しにたくさんの方々が訪れます。
この大濠公園の素敵な「水辺空間」に集う県民の皆さま、観光客の皆さま方が、さらにワクワクするような仕掛けや演出を作り出し、大濠能楽堂や福岡市美術館、日本庭園、福岡武道館など文化施設も充実している大濠公園と西公園、ふたつの県営公園は、県民の貴重な歴史ある財産であり、さらに魅力あふれる自然公園にしていかなければなりません。
また、福岡市が管理する舞鶴公園の桜は、進藤一馬福岡市長が「福岡さくらの会」という組織をお作りになって、桑原敬一市長が引き継ぎ、毎年色々な種類の桜を植樹なさった結果、今、見事な桜を我々に魅せていただいています。
進藤一馬市長は、桧原桜のエピソードで有名ですね。https://retrip.jp/articles/24191/
その桧原桜と福岡城を結ぶ道路が通る福岡市中央区桜坂には、「ハナミズキ通り」という通りがあります。1912年、当時の尾崎行雄東京市長が桜の苗木6040本を米国へ贈った返礼として、タフト米大統領が1915年にハナミズキを寄贈したことに因んで、当時の赤坂校区自治連合会長が提案したと記憶しています。
今後も先人たちの歴史も踏まえ、我々責任世代は、その時代にマッチングした自然環境を創造し、観光やスポーツ、健康増進も意識した演出を取り入れ、公園のさらなる緑化推進に努めたいと思います。