2016年1月9日に何者かが福岡市中央区春吉にあった暴力団事務所に火炎瓶を投げ込む事件が起きました。
その後、素早く、その指定暴力団山口組系の組事務所について、福岡県暴力追放運動推進センターは周辺住民に代わって使用差し止めを求める仮処分を福岡地裁に申し立てました。
2013年施行の改正暴力団対策法に基づく措置で、地域住民の皆様と福岡県警、中央警察署の力強い連携により九州初で仮処分が認められるまでに至りました。
仮処分が認められたことにより事務所は使えなくなったため、即日組事務所は解体されました。
代理訴訟は、国家公安委員会から「適格団体」と認められた暴追センターが、住民の委託を受けて使用差し止め請求訴訟の原告になる制度。暴力団に向き合う住民の不安を和らげ、提訴しやすくする狙いがあります。
この度の平成29年度当初予算の中で、暴追センターが住民の費用負担なしに行う事務所使用差止請求代理訴訟に対する助成として「暴力団事務所撤去促進費」500万円が内示されました。
市街地にあり、春吉小学校にも近い位置にあった組事務所をめぐっては、住民らが撤去を求める暴追パレードなどを開いてきました。
福岡県警察の三大重点目標
①暴力団の壊滅
②飲酒運転の撲滅
③性犯罪の抑止
また、城南(仮称)警察署建設調査費がついたことも画期的ですが、交番8か所、駐在所2か所の改築費として4億5249万2千円の予算がつきました。
その交番改築費のひとつが「春吉」交番です。
このように異例の速さで建て替えが実現できたのは、もちろん、駐車場スペースがなく、福岡市の土地に長年あったこと、地域環境の急速な変化もありましようが、地域の皆様の熱意ある、安心・安全を望む粘り強い要望活動と福岡県警察への熱心な働きかけとそれに応える福岡県警察の熱意によるものと思います。整備予定だった道路に面した公園用地を素早く行政と打ち合わせ、確保したことも大きいと思います。
これからも安全・安心な地域実現のため、地域と福岡県警察の連携を強め、福岡県警察の三大目標がいち早くクリアされることを望みます。