思いのたけブログ

【総務企画地域振興委員会管外視察2日目】徳島県議会と大塚国際美術館に行ってきました。

総務企画地域振興委員会管外視察に行ってきました。

平成29年2月6日(月)から2月8日(水)まで、徳島県・奈良県などに管外視察に伺いました。

2日目は、徳島県議会を訪ね、政府機関(消費者庁など)の徳島移転に向けた取り組み状況を伺いました。また、その後は、大塚国際美術館を訪ねました。

【視察2】徳島県議会

政府機関(消費者庁、内閣府消費者委員会、(独)国民生活センター)の徳島県移転について

平成29年2月7日は、徳島県議会を訪問し、消費者庁など政府機関の徳島県移転についてお話を伺いました。

今、国会では、日本人の働き方改革(長時間労働の抑制・年次有給休暇の取得促進)について議論されていますが、ICTを活用してテレビ会議を行うなど地方への政府機関の移転を図ろうとの試みもなされています。

写真7

冒頭、徳島県議会事務局の方から徳島県のあらましについてご説明がございました。

その後、消費者庁誘致のご担当から今までの経緯を含めて現在までの状況のご説明がございました。

写真8

安倍政権が消費者庁の徳島県移転を検討していることを受け、同庁職員が神山町に滞在して仕事をする4日間の「お試し移転」が行われたのは昨年のことでした。

その際、板東久美子消費者庁長官は、テレビ会議システムなどのICT(情報通信技術)の活用について「有用性に限界を感じた点もある」と述べ、東京を離れて業務を行うことの難しさを指摘なさいました。

ICTを使って場所にとらわれずに働く「テレワーク」を実践するのが目的でしたが、板東長官はテレビ会議などで東京にいる職員との打ち合わせや有識者会議への出席を試みた結果、その感想として、

①大人数の会議では出席者の反応が把握できない

②重大事故が起きた時の危機管理対応は難しい

③国会提出中の法案は直接対面しないと説明できない

④悪質商法などの取り締まりは秘密保持が重要でテレワークにはなじまない

などの問題を列挙なさいました。

「(テレビ会議などは)業務のメインとして使っていくことは難しいのではないか。補完的な役割が強い」と話し、全国への交通アクセスも「不便に感じた」ともおっしゃっています。

霞が関の抵抗だけでなく、実際の移転にあたって、超えるべき課題がまだまだ多いと感じました。

そのためには、まず例えば、九州などの出先機関(九州地方整備局や九州農政局など)の環境整備や自治体職員との人事交流などを行っていくことが肝要であると思いました。

その後、徳島県議会を見学させていただきました。さすが、徳島県。ブロードバンド系のITが進んでいるなあと改めて感じたものとして、「タッチパネル式の議員在庁表示板」が目に留まりました。

このようなものはすぐにでも参考にして福岡県でも採用いただきたいと思いました。

写真9

写真10

 

【視察3】大塚国際美術館

大塚製薬グループの創業75周年事業として1988(平成10年)に開設され、運営は一般社団法人大塚美術財団が行っています。世界25か国・190余の美術館が所蔵する西洋名画1,000余点をオリジナルと同じ大きさに複製して展示しています。

写真11

とにかく、「百聞は一見に如かず」で、現地に行かれて、その壮大なスケールと展示品の多さに感嘆していただきたいと思います。しかし、このような大企業が地元に地域振興のため社会貢献なさっていることは素晴らしいとも感じました。

写真12

展示されている作品は、大塚グループの大塚オーミ陶業株式会社が開発した特殊技術によって、世界中の名画を陶器の板に原寸で焼き付けたものです。

地元の海砂を活用して、名画を劣化させることなく残す技術にも恐れ入った次第です。

写真13写真14

写真15

B3F – スクロヴェーニ礼拝堂、聖マルタン聖堂壁画、聖ニコラオス・オルファノス聖堂、聖テオドール聖堂、ポンペイの「秘儀の間」など

B2F – モネの大睡蓮、ダ・ヴィンチ「モナリザ」「最後の晩餐」(修復前と修復後)・ボッティチェッリ「ヴィーナスの誕生」など)

B1F – ゴヤの家、バロック系統展示、近代系統展示(ゴッホ「ひまわり」・エドヴァルド・ムンク「叫び」・ウジェーヌ・ドラクロワ「民衆を導く自由の女神」・ジャン=フランソワ・ミレー「落穂拾い」など)

1F – 現代系統展示(パブロ・ピカソ「ゲルニカ」など)

2F – 現代系統展示

これらの陶板複製画約1,000余点は、ピカソの子息や各国の美術館館長、館員が来日し検品を行っているそうです。

徳島県の人を呼び込む観光地の一つとなっているようです。

写真16