思いのたけブログ

ハワイの経済団体との意見交換について【日米議連によるハワイ州における視察調査5】

先般、ハワイ福岡県人会60周年記念式典、福岡県・ハワイ州姉妹提携35周年記念式典並びに福岡フェアに合わせて1月17日(火)から1月24日(火)までアメリカ・ハワイ州を訪問してきました。

その期間中、ハワイ州の関係機関との意見交換をまとめましたので、ここにご報告いたします。

5.経済団体との意見交換

  1. 日 時:1月19日(木)13:30~
  2. 場 所:ホノルル日本人商工会議所
  3. 対応者:ホノルル日本人商工会議所
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■事業の概要

600人の会員を有しており、州レベルだけでなく、商工会議所同士の交流も強化したい。福岡の人々にハワイの良さを知って欲しい。また逆に、ハワイの人々に福岡の良さを知らせていき、日本との直行便をホノルルだけでなく、他の島にも増やしたい。まずは明日の福岡フェアを成功させたい。

35周年の記念式典に参加させていただき、小川知事、中尾議長のスピーチに感銘を受けた。福岡県は、ハワイ州で最初の姉妹都市で、最も長い期間に渡って友好を築いてきたことを知った。新しい大統領になって、国と国との関係がどう変わろうとも、地域レベルの友好と信頼に基づく、この様な関係が重要であると思う。

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■意見交換の概要

Q 観光以外のビジネスについては?

A 最大の産業は観光だが、会員の業種は、インフラ、環境、教育など多岐にわたっている。

Q 近年増えている業種は?

A 金融と保険が増えている。こちらの地方銀行と日本の地方銀行が提携を結ぶなどしている。

Q 会員数の動向は?

A 1970年代には約千人の会員を有していたが、その後下降し、200人から300人減少した。近年は、女性は若年層の支援に力を入れている。日系、韓国系、中国系、フィリピン系の四つの商工会議所で互いのプログラムに参加出来る制度も創設した。

Q 自分の地元では、商工会議所に加盟する人が減少している。何の為に加盟するのか分からないという声もある。会員の満足度を高めるためにどのようなことに取り組んでおられるのか?

A 新会員には、6か月以内にアンケートをとって会員の要望を聞いている。会員が新会員をサポートするメンター制度もある。会員の半分は、40才以下であり、若年層だけ、女性会員だけのためのイベントや会合も行っている。

Q 新大統領になって、どういう影響があると考えておられるか?

A 今のハワイの発展には、故ダニエル-イノウエ上院議員の功績が大きい。連邦政府の方針が変わろうとも、自治体レベル・地域レベルの地道な交流が重要と考えている。

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【意見交換を終えての感想】

個人的な意見だが、会員数の減少は、だんだん2世3世が多くなり、今の日本を知る機会が減ってきていることも要因ではないかと考える。

そこで、アメリカの文化や現状について講演会などを通して広報活動を行っている日本における「アメリカンセンター」のような存在ができれば、随分と違うのではないだろうか?

ハワイ州にあるホノルル日本人商工会議所は日本文化センターに隣接しており、そこにうまく総領事館がイベントを仕掛け、日本からの今の情報をうまく発信する施設やコラボ企画ができると活性化できるのではないかと感じた。

そして、福岡商工会議所とホノルル日本人商工会議所との仲立ちも必要であれば、日米議連として取り組み、善処するとよいのではないかと部屋に飾ってある他県の賞状を見ていて感じた。

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また、今は広島などとの交流が活発である旨ご説明があったので、その点についてもより福岡県とハワイ州が他県と比べても交流が活発になるように頑張りたい。