【総務企画地域振興委員会管内視察】
総務企画地域振興委員会終了後、常任委員会管内視察として、糟屋郡新宮町と太宰府市を視察いたしました。
◎糟屋郡新宮町「新宮中央駅を活用したまちづくり」について
新宮町は、平成11年に下水処理場(浄化センター)をこの地区に建設することで住民と合意。都市計画マスタープランを変更し、地下に浄水施設を作ることによって、町民の下水処理場に対するイメージを変え、「環境共生」を意識したまちづくりになるよう工夫なさいました。また、浄化センターできれいになった水をあえて水路に流し、子供たちの教育に下水処理場を利用したり、隣接するIKEAなどの商業施設で積極的にトイレの水などに使用していただいたりして活用してるそうです。
また、この地域の活性化の起爆剤となったのは何といってもJR新宮中央駅を誘致することに成功したことでしょう。コンパクトシティーの核として位置付け、市街化調整区域を市街化区域へ編入することで住宅及び商業施設の誘致にもつながり、今では毎年約1000人も人口が増えるまでに成長しているとのことでした。
今まで福岡になかったIKEAやカインズの誘致に成功したことも大きいでしょうね。
◎「IKEA福岡新宮の省エネ、再エネ等への取り組みについて」
新宮町新宮中央駅前に隣接するIKEA。この地区の顔として2012年の営業開始以来、九州全域からお客様がお見えになっているとのことです。
そんな中、今回は、IKEAが積極的に取り組まれている地中熱や太陽光などを利用した省エネ・再エネへの取り組みについて視察してまいりました。
IKEAは開業当初から太陽光パネル4840枚、発電容量750kwの太陽光発電と、熱交換器を地中100mに70本埋設し冷却能力527kw、加熱能力530kwの地中熱利用を行っています。太陽光発電は全て九州電力に売電していて、地中熱利用については店内空調への活用をすることによって消費電力量を従来のシステムから38%削減することに成功。また、単に地中熱を利用するだけでなく、そのオペレーションに色々な工夫を凝らし、例えば、あえて夜間も冷房することによって、施設全体をオープン前に急に冷やす手間を省き、負荷を減らしています。
そのようにエネルギーの効率化を図り、きめ細く、毎年異なったタスクを試して運用改善を繰り返すことによって環境に優しい独創性と普及性がある省エネを実現する取り組みをIKEAさんはおこなっているそうです。
その甲斐あって、省エネ大賞2015で審査委員会特別賞を受賞するなど、IKEAさんは様々な賞を受賞なさっています。
◎太宰府市文化ふれあい館「日本遺産認定までの取り組みと今後の活用」「観世音寺地区歴史的風致維持向上地区計画」
文化庁が進める「日本遺産」というものがあります。日本遺産(Japan Heritage)」は(地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として文化庁が認定するものです。 ストーリーを語る上で欠かせない魅力溢れる有形や無形の様々な文化財群を,地域が主体となって総合的に整備・活用し,国内だけでなく海外へも戦略的に発信していくことにより,地域の活性化を図ることを目的としています。
太宰府市は地域に点在する天満宮や大宰府政庁跡などの文化財をストーリー化し、平成27年4月に「古代日本の『西の都』〜東アジアとの交流拠点〜」として日本遺産に認定されました。認定されるには単に物語を羅列するのでなく、今までにないストーリーを新たなに加える努力をなさったそうです。
その認定されたストーリーはこちらで読むことが出来ます↓ぜひ覗いてみてください。
http://www.dazaifu-japan-heritage.jp/nihon_isan/index2.php
七重塔の模型。10分の1の大きさですが、これでも総工費1億だそうです。
この瓦は、鴻臚館の瓦と一緒だそうです。やはり鴻臚館と大宰府は連動していた証ですね。歴史のロマンを感じますね。